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【給湯器からポタポタ】水漏れ原因は?修理・交換が必要な目安とは
【クラシアン】ガス給湯器や配管からポタポタと水漏れする原因は複数あります。緊急性の高い水漏れの場合、急いで修理や交換を依頼する必要があります。しかし故障でなくても水が出てくるケースも。給湯器から水漏れする原因と修理・交換を見極めるポイントをご紹介します。
目次
給湯器の不具合による水漏れで心配される事故
ポタポタ水漏れが故障によるものだった場合、下記のような深刻な事故が起こる可能性があります。故障かどうかの判断がつくまでは、給湯器の電源を入れないようにしましょう。
不完全燃焼による一酸化炭素中毒
給湯器のバーナーに水がかかり続けていると不完全燃焼が起こり、一酸化炭素が発生します。よほど古い給湯器でなければ、不完全燃焼が起こると安全装置が起動して給湯器が停止するはず。しかし一酸化炭素は万が一発生しても気付きにくいため、注意が必要です。
電気系統のショート
給湯器は電気を使用しているため、電気系統に水が入るとショートや漏電の可能性があります。水漏れに気づいたらコンセントプラグを抜きましょう。
集合住宅での階下漏水
ポタポタ水漏れを放置していて漏れ出す水の量が増えてしまうと、集合住宅では下の階や隣家のベランダに水が流れていってしまうことがあります。
階下の住人の洗濯物を濡らしてしまうトラブルなどに発展しかねませんので、早めに手を打ちましょう。
給湯器の主な水漏れ原因
給湯器が水漏れを起こす原因はいくつか考えられます。
よくある代表的なついて紹介しますので、心当たりがないか確認してみてください。
経年劣化
長期間使用している給湯器の場合、経年劣化が原因で水漏れしている可能性があります。
一般的に給湯器の寿命は10年程度とされていて、使用年数が長くなれば劣化や不具合は発生しやすくなります。
ゴムパッキンが劣化・破損している場合や、ナットが経年劣化したことによって緩んだ結果、水漏れを起こしているかもしれません。
給湯器や付属するパーツを目視で確認して、サビや破損などが見られないか確認してみましょう。
一方、新しい給湯器を設置したばかりの時期に水漏れが発生した場合には、経年劣化以外の原因が考えられます。
給湯器の設置時期を参考に、水漏れの原因を考えてみましょう。
もし給湯器の使用年数が長い場合、修理したとしても別の箇所で不具合が起きる可能性が高くなっています。
給湯器本体を交換した方が結果的に安上がりになるケースも多いので、業者に依頼の際は相談してみると良いでしょう。
施工不良
新しく給湯器を設置したばかりなのにポタポタと水漏れする場合は、施工不良かもしれません。給湯器に配管を取り付ける際に不具合が生じた可能性があります。取り付け工事を依頼した業者やメーカーに連絡すれば無償で修理してもらえるでしょう。
この時、注意したいのが施工不良に関しては製造メーカーは無償対応できないということです。
施工不良があった場合は必ず取付工事を依頼した業者に連絡するようにしましょう。
凍結による配管破裂
給湯器に接続されている配管部分で凍結対策をしていない場合、配管が凍結して破裂し、水漏れしてしまうことがあります。
あらかじめ凍結予防をしている雪国や寒冷地よりも、年に数回だけ急激な冷え込みに襲われる地域の方が注意が必要です。
エラーコード表示
リモコンに普段見慣れないエラーコードが表示されるとあわててしまいがちですが、まずは落ち着いて取扱説明書やメーカーのホームページでエラーの内容を確認してください。
エラーコードの内容によっては、自分で対応できるものもあります。
もし、リモコンに「888」や「88」と表示されることがあれば、故障ではなく点検時期のお知らせです。
使用する上で支障はありませんが、一定の使用期間が経過または点検が必要になる使用回数に達した場合に表示されるため、早めの点検をおすすめします。
エラーコードの内容を確認し、点検が必要な場合や原因がガス給湯器本体やパーツ故障、不具合等の場合は水道修理業者へお問い合わせください。
ポタポタと水が出ていても故障ではないケース
給湯器のどこから水漏れしているかを確認してください。水抜き栓から水が出ている場合は、トラブルではないケースがほとんどです。給湯器には、下記のように自動で水を抜く機能が備えられています。
凍結予防のための水抜き
真冬に気温が下がった時、凍結による破損を防ぐために自動的に水を抜きます。ただしこれは給湯器本体のみの水抜きで、接続されている配管部分は個別に凍結対策が必要です。凍結による破裂のおそれがある場合は、配管に保温材を巻くなどして予防しましょう。
減圧のための水抜き
旅行や出張で長期間ガス給湯器を使用していないと、給湯器内部の圧が高まってしまいます。そのため水抜き栓から水を出して減圧するという機能が働きます。
ただし水抜き栓から水が出ている場合でも、水が大量の場合は専門業者に点検してもらった方が良いでしょう。コンセントプラグを抜き、給湯器の下の給水栓を締めてから専門業者に連絡をしましょう。
自分で水抜きをしておけば予防できる
給湯器の凍結や給湯器内の圧力上昇を防ぐために、あらかじめ自分で給湯器の水抜きを行うことができます。強烈な寒波が来る前や長期旅行で不在にする場合などは、事前に水を抜いておけば「水漏れした!?」と慌てる事態を予防できます。
水抜き作業後の給湯器内部からの排水音
給湯器の点検を行う際には、配管内にある水を水抜き栓から抜く必要があります。
この場合の排水は一時的なもので、いつまでも排水が続くといったことはありません。
このように、給湯器の水抜きによる水漏れが一時的であれば、故障ではありませんのでそのまま給湯器を使用できます。
しかし、水抜き栓からの水漏れが長期間続いていたり、大量の水が流れ出ていたりする場合には、故障の可能性も。
様子がおかしいと感じたら専門業者へ点検の依頼をしましょう。
エコキュートが濡れている時は
エコキュートを使用している場合、結露が原因で水漏れが起きているように見えることがあります。
エコキュートは周辺の熱を集めてお湯を作ります。
取り込んだ空気は冷やされたあとに外部に排気されるので、ヒートポンプ周辺に結露が発生しやすくなっているのです。
「朝の時間帯にだけヒートポンプ周りに水漏れが起きている」というときには、結露が原因で濡れているだけの可能性が高く、水漏れではないことが多いです。
時間経過によって結露で濡れていたのが乾けば、そのままで特に対応は必要ありません。
また、エコキュートも長期間使用しなかった場合に水抜き栓から水を排水することがあります。
ガス給湯器と同様に必要な排水を行っているだけなので、故障などの心配はありません。
しかし、ヒートポンプ周りが常に濡れているという場合には、配管や内部の部品が劣化して水漏れが発生している可能性を考えなくてはいけません。
水漏れが長く続いている場合には、一度点検をすることがおすすめです。
給湯器で水漏れトラブルが起きた時の対処法
給湯器で水漏れが確認できた後は適切に対処を行い、被害が拡大しないようにすることが大切です。
以下の手順に従って水漏れ箇所の確認を行い、応急処置を施しましょう。
リモコンで電源をOFFに
給湯器の水漏れが止まらない場合には、まず給湯器の運転を停止します。
使用中であっても、まずは安全を優先しリモコンを使用して電源をOFFにしてください。
水漏れしている状態で給湯器使い続けると、機器の劣化を早めてしまい、更なるトラブルに発展する可能性があります。
一酸化炭素中毒や電気系統のショートといった重大な被害につながる可能性もあるので、被害を少しでも抑えるために、運転の中止を最優先にしましょう。
水漏れ箇所の確認
電源をOFFにしたら給湯器の水漏れ箇所を調べます。
給湯器のどこから水漏れが起きているのかがわかれば、原因の特定に近づきます。
ただの水抜きや結露が原因の可能性もあるので、その場合は特に気にしなくても問題ありませんが、水漏れトラブルだった場合は修理を依頼しなくてはいけません。
修理を依頼する際にも的確に状況を伝えることができるので、可能な範囲で良いので水漏れが発生している箇所や状態をチェックしてみてください。
給湯器で水漏れが起きやすいのが、本体のカバー下とパッキンの接続部分です。
代表的な水漏れ箇所になるので、まずはこの2箇所を確認してみましょう。
また、ここではあくまで水漏れ箇所を確認するだけにとどめるようにしましょう。
トラブルの内容によっては修理にリスクが伴うことがあるため、専門知識のない状態での作業は危険です。
くれぐれも自己判断で修理をしないようにしてください。
元栓を閉めて給湯器本体の電源を落とす
水漏れの発生が確認できた時には、給湯器本体の電源も落とし機能を完全に停止させておきましょう。
給湯器の給水元栓を締め、本体のコンセントを抜くか本体内部のブレーカーを落とすことで、電源を落とすことができます。
この応急処置によって水漏れを完全に止めることができます。
給水元栓の場所がわからない、普段使わないので固くなってしまいバルブが回せないという場合には、水道メーター付近の止水栓を閉めてしまうのも手です。
家中で水が使えなくなってしまうため最終手段ではありますが、覚えておくと安心です。
修理業者に連絡・相談
給湯器の修理は専門的な知識が必要になるため、自分で修理することはできません。
給湯器を無理に修理しようとした結果、水が電気系統に触れてショートしてしまい火傷などの怪我につながる危険性も考えられます。
最悪の場合、給湯器の不完全燃焼によって発生した一酸化炭素で命に関わる事故に発展することも。
上記の応急処置を済ませ、給湯器修理に対応している専門業者に水漏れしている旨を伝えて点検・修理の依頼をしましょう。
急いでいる場合は即日対応してくれる業者を選ぶと安心です。
営業時間や出張料を確認し、電話の際に可能であれば、到着時間の目安についても聞いてみましょう。
まずは応急処置を実践して給湯器を安全な状態にした上で、専門の知識を持つ業者に依頼をしてください。
故障の可能性!急いで対処したいケース
施工不良や凍結による配管破裂が水漏れ原因の場合、上記の方法で被害の拡大を抑え、早急に対処が必要になります。
水漏れや故障を放置していると再三お伝えしている通り、一酸化炭素中毒の原因となる不完全燃焼や電気系統のショートといった大きな被害を受けてしまう危険性があります。
電源を落とし、速やかに修理業者へ連絡するようにしてください。
給湯器の水漏れは自分で対処できる?
パッキンのような小さな部品の交換は専門的な知識がなくとも可能ではありますが、おすすめできません。
無資格での施工は悪化を招くだけでなく罰則がある場合もあるので、多少知識があったとしても自分で応急処置以上のことをするのは避けておきましょう。
そのほかにも怪我や事故に繋がる可能性も考慮すると業者に依頼した方が安全かつ確実です。
賃貸での給湯器トラブルの場合
賃貸や集合住宅にお住いの場合、給湯器のトラブルが確認できた場合は、まず管理会社や大家に相談してみてください。
経年劣化などによる給湯器の故障については基本的に管理している大家さんや管理会社側が修理費用を負担してくれます。
そのほかの場合によっても修理費用を負担してくれることもあるので、まずは相談してみるのが良いでしょう。
>>マンションの給湯器を交換する時の流れと注意点・費用相場はこちら
修理か交換か。ポイントになるのは「耐用年数」と「標準使用期間」
給湯器で初期不良以外の不具合があった場合、修理して使用し続けるか新しい給湯器に交換するかという判断に迷うことでしょう。その際に参考になるのが、「耐用年数」と「設計上の標準使用期間」です。
法定耐用年数は6年
「法定耐用年数」とは会計用語で、税金の計算をする際に使用するもの。オフィスの給湯室などに設置されている給湯器や、賃貸物件に設置した給湯器を減価償却資産として経費に計上する場合、耐用年数は6年間と定められています。
>>ガス給湯器の修理・交換は必要?不具合の症状とおすすめ機種3選(リンナイ・ノーリツ・パロマ)詳しくはこちら
設計上の標準使用期間は10年
石油給湯器やガス給湯器などの機器は経年劣化により重大事故が起こるおそれが高く、設計上の標準使用期間は10年とされています。設計上の標準使用期間は、安全上支障なく使用できる期間の目安。安心して安全に利用できるよう各ガスメーカーが10年を機に点検を呼びかけており、独自の点検制度を設けています。
法定耐用年数や設計上の標準使用期間を過ぎたからといって、すぐに故障したり事故が起きたりする訳ではありません。しかし、給湯器を修理するか交換するかを迷った時には参考になる数字です。
今ご自宅で不具合が起きている給湯器は何年使用されていますか?すでに6年程度使用している場合は、修理ありきではなく交換の可能性も検討してみると良いでしょう。
>>ガス給湯器の寿命・取り替えの目安は10年 寿命の症状4点についてはこちら
給湯器水漏れ修理の費用相場
給湯器の水漏れ修理を行う上で気になる費用ですが、症状や修理内容、選ぶ給湯器によって料金帯は様さまざまです。
そのため、一概に費用相場というものはありませんが、安い工事ではないのは確かです。
修理や交換の際は専門知識のある業者に相談するなどして、自分に合った給湯器を探すようにしましょう。
また、使用年数が長いものに関してはコスト面や利便性を考えても交換がおすすめとなっています。
長期間使用した給湯器の各所を交換して延命させるよりも新しいものに交換してしまった方が機能も充実していて長い目で見れば安上がりになることを念頭に修理・交換を兼用してみてください。
また、交換する際にはガス代の削減についても考えてみましょう。
>>給湯器交換でガス代削減!エコジョーズとエコキュートの違いと交換費用はこちら
給湯器の水漏れトラブルは慌てず対処を
給湯器の水漏れによる被害は精密機械が関わることで重大な被害に発展しやすく、専門知識がない場合は応急処置までしか行えません。
応急処置をして原因を確認した後は、お気軽にクラシアンにご相談ください。
給湯器の選び方のポイントやおすすめについても専門知識を持ったプロがお答えし、修理・交換作業を行います。
また、給湯器の選び方については以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
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