お役立ち情報
マンションの給湯器を交換する時の流れと注意点・費用相場
【クラシアン】マンションで給湯器が故障した時、どんな流れで誰に交換を依頼し、何に注意する必要があるのでしょうか。共用部に給湯器が設置されているマンションでは、クリアしなければならない条件があります。マンションでの給湯器交換のポイントをご紹介します。
目次
マンションでの給湯器交換の流れ
1、賃貸マンションの場合、貸主に連絡を
給湯器などの設備は貸主の所有物です。故障が経年劣化によるものであれば、もし交換が必要となっても費用を負担するのは借主ではなく貸主。貸主または管理会社が修理・交換業者も手配してくれるはずです。分譲マンションの区分所有者が貸主となっている場合、マンション全体の管理会社とは別に管理会社がいるため注意しましょう。
2、分譲マンションでは自分で業者に依頼
自己所有のマンションでは、自分で給湯器を点検・交換してくれる業者を探す必要があります。管理会社が提携している業者を紹介してくれる場合もあるでしょう。
現在設置されているタイプ・機種をきちんと把握してから連絡すれば、最短即日交換で対応し、その日からお湯が使えるようにしてくれる業者もあります。
その際には何が原因で交換するに至ったのかをまとめておくとより適切な対処をしていただけるかもしれません。
>>給湯器からのポタポタ水漏れ原因は?修理・交換が必要な目安はこちら
3、管理会社や管理組合への確認
マンションではインフラを共有しているため、給湯器を交換する場合は管理会社や管理組合へ一報を入れましょう。マンションの給湯器の場合、交換できる号数や機種に制限があるケースがほとんど。また、工事に際しては申請書類の提出を求められるかもしれません。
マンションで交換できる給湯器の設置タイプを確認
マンションでは交換できる給湯器に制限があります。下記に一般的にマンションで使用されている給湯器をご紹介します。
タイプ | 見分け方 |
---|---|
ベランダ壁掛 | ベランダの壁面に取り付けられている。 |
PS標準 | 玄関の横や廊下のPS(パイプシャフト)内に設置。 給湯器が扉で覆われず外から見えている状態。 |
PS扉内前方排気 | 玄関の横や廊下のPS(パイプシャフト)内に設置。 排気管部分のみが扉の上から見えている。 |
PS扉内後方排気 | 玄関の横や廊下のPS(パイプシャフト)内に設置。 外からは見えず、別の場所の排気口から排気する。 |
屋内壁掛 | 屋内に設置され、排気管のみが壁から突き出ている。 |
一戸建てでは屋外の地面に設置する「屋外据置タイプ」も選べますが、マンションでは設置できません。また、現在の給湯器が「ベランダ壁掛」であれば交換する給湯器も「ベランダ壁掛」というように、同じタイプのものを選ぶことになります。
交換したい給湯器の給湯タイプを選ぶ
給湯タイプもさまざまありますが、基本的には今の給湯器が「給湯専用」であれば「給湯専用」に、「給湯暖房熱源機」であれば「給湯暖房熱源機」に交換することになります。
タイプ | 機能 |
---|---|
給湯専用 | 給湯のみで追い焚きができない。 |
オート | 給湯と追い焚きができる。 お風呂の水位が下がったら手動で足し湯ができる。 |
フルオート | 給湯と追い焚きができる。 お風呂の水位が下がったら自動で足し湯ができる。 配管自動洗浄機能がある。 |
給湯暖房熱源機 | 給湯や追い焚きなどのお風呂機能に加え、床暖房や浴室暖房乾燥といった暖房機能を備える。 |
交換したい給湯器の給湯の号数を決める
号数を上げるほど給湯パワーが上がり、一度にたくさんのお湯を使えるように。ワンルームマンションでは1〜2人家族向けの16号の給湯器がよく使われており、ファミリータイプのマンションでは4〜5人家族向けの24号が設置されています。コンパクトな間取りのファミリータプマンションでは、2〜3人家族向けの20号が設置されているケースもあるでしょう。
給湯器交換の際に号数を上げたいと思っても、マンションでは設置できる給湯器の大きさに制限があり号数を上げられない場合も。特にPSタイプでは、基本的には今設置されている給湯器の後継機種に交換することが多いようです。
マンションの給湯器交換での注意点
給湯器は専用部分の付随設備
一般的に、マンションでは廊下やベランダは共用部分とされています。とはいえ、給湯器は各戸ごとに入居者専用の設備として設置されているもの。共用部分である廊下のパイプシャフトやベランダに設置されていたとしても、給湯器は専用部分の付随設備とされています。マンション所有者の共有財産となる共用部分と違い、各部屋の所有者が個別に維持・管理していく必要があります。
給湯器本体の色
景観の調和を重視しているマンションでは、ベランダに設置する給湯器の色を選べない場合があります。建物の外壁の色に合わせるように指定されている場合もありますので、規約で定められていないかどうか事前に確認しましょう。
保証期間の延長
マンションに限りませんが、給湯器メーカーの本体保証期間は2年間が一般的。しかし設置業者によっては交換時に追加費用を支払うことで独自に保証を追加し、トータルで10年間保証などの延長保証サービスを行なっている場合があります。
給湯器の耐用年数は一般的に10年程度とされており、7年を過ぎた頃から不具合が多くなってくるようです。決して安いものではないからこそ、延長保証サービスの利用を検討してみるのも良いでしょう。
マンションでの給湯器交換の費用相場
マンションの給湯器を交換する際にかかる費用は、給湯器の本体価格と工事費用です。家庭用のガス給湯器の場合、交換費用相場は本体・工事費の合計で約12万円〜25万円前後。かなり幅がありますが、これは給湯タイプや号数により本体価格が異なることが一つの要因です。たとえば1人暮らし向けのマンションで給湯専用タイプの給湯器を交換するのと、5人家族が暮らすファミリー向けマンションでフルオートタイプの給湯器を交換するのとでは、本体価格に大きな差が出るのです。
また、施工業者によっては出張費や既存機器の廃棄処分費が工事費とは別に設定されている場合もあるので注意が必要です。クラシアンでは、給湯器本体・リモコンと標準取付工事費・出張費・運搬費・既存給湯器の撤去・廃棄費用まですべてを含めたお支払い総額をホームページに提示していますので、ぜひ参考にしてください。
マンションでの給湯器交換の流れと注意点・まとめ
- 賃貸の場合は管理会社に連絡、自己所有の場合は業者に交換を依頼
- 交換工事の際はマンションの管理会社や管理組合に連絡
- マンションの規約で給湯器の指定がないか、申請書類がないかを確認
- 適切なタイプの給湯器に交換する
※この記事に含まれるデータは、公開時点のものであり、価格やサービス内容が変更されている場合があります。詳しくは最新の情報をご確認ください。
※本サービスが提供する情報の具体的な利用に関しては、利用者の責任において行っていただくものとします。