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給湯器メーカー3社を比較!特徴やおすすめの機能も紹介
【クラシアン】給湯器の交換・設置をする時、給湯器メーカーごとの特徴がわからず選び方に迷いませんか?メーカーによってどのような違いやおすすめ機能があるのでしょうか。この記事では、国内でメジャーな給湯器メーカーの特徴を紹介します。

給湯器の交換・設置をする時は、どのメーカーの給湯器を選ぶか決める必要があります。しかし、給湯器のメーカーごとの特徴がわからず、選び方に迷ってしまう場合もあるでしょう。この記事では、国内でメジャーな給湯器メーカーの特徴を紹介します。
Table of Contents
給湯器のメーカーはどうやって比較する?
製品化されてから長い歴史のある給湯器は、様々なメーカーから販売されています。各メーカーともに同等の高品質な給湯器を製造しており、基本的な性能や耐用年数に大きな違いはありません。
今やスタンダードとなりつつある高効率給湯器「エコジョーズ」も、2000年に日本ではじめて製品化され、現在は主要なガス給湯器メーカー全てで取り扱っています。
最新技術は進化!各メーカー共通の取り組み
成熟した市場ながらも、各メーカーはより高機能・高効率・コンパクトな製品の開発に取り組み、差別化を図っています。
例えば、スマホで給湯器を操作する、給湯器でウルトラファインバブルを発生させる、停電時にも給湯が可能 などの進化があります。最新のテクノロジーを取り入れ、より快適な暮らしを実現したいという方にとって、各メーカーの技術力の比較は重要なポイントになるでしょう。
一方で、各メーカーで共通している取り組みもあります。その代表的な例が、先述した高効率給湯器「エコジョーズ」です。
エコジョーズは、排気熱を活用してお湯づくりに再利用する環境に優しい給湯器です。排気熱を利用することで熱効率が大幅に向上し、より少ないガス使用量でお湯を沸かせるようになりました。ガス代の節約に繋がるだけでなく、CO2の排出量も削減できます。
給湯器メーカーは自由に選べる?
一部の集合住宅では、PS(パイプシャフト)内に給湯器を収めなくてはいけなかったり、外観の統一感を保つために指定色があったりと、設置できる給湯器に制約があるケースがあります。
また、集合住宅では、ドレン排水が必要となるエコジョーズに取り替えができないPSが多くあります。そのような場合は必然的に、既存の給湯器と同じメーカー・同じタイプの後継機を選ぶことが多いでしょう。
しかし、それ以外の場合、基本的に給湯器はどのメーカーの商品にも交換が可能です。必ずしも現在設置されている給湯器と同じメーカーを選ぶ必要はありません。
給湯器を選ぶ基準としては、下記のものが挙げられます。
- 快適性を高める技術(機能と操作性)
- 施工の即日性
- 見た目のデザイン(本体、リモコン)
- メーカーの歴史や実績、方針
- 価格と保証
給湯器主要メーカーは3社!
給湯器の主要メーカーは、「リンナイ」「ノーリツ」「パロマ」の3社です。それぞれ半世紀以上前から事業を行っている老舗メーカーで、現在は給湯器をはじめとした住宅設備機器を提供する国内の一流メーカーとして知られています。
以下では、各主要メーカーの特徴や最新技術などを詳しく解説します。
【リンナイ】熱エネルギー機器の開発・製造・販売を行う
会社概要・沿革
社名 | リンナイ株式会社 |
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本社所在地 | 愛知県名古屋市 |
従業員数 | [連結] 10,837名 (2024年3月31日現在) |
創業 | 1920年9月 |
売上高 | 4,301億円 (2024年3月期) |
リンナイは、名古屋ガスの同僚であり幼馴染であった内藤秀次郎と林兼吉が設立した「林内商会」を原点とするメーカーです。1920年にはガステーブルコンロ、ガスレンジ、ガスオーブン、ガス湯沸器などを全国のガス会社へ納入し、輸出も開始しています。
1938年には軍の監督工場となり、航空機部品を製作しました。1950年には社名を「株式会社林内製作所」とし、以降営業所や工場を日本の各地に展開していきます。1971年に社名をリンナイ株式会社に変更し、1970年代からは海外にも法人を設立しました。
1983年には一部上場し、さらに規模を拡大しました。2020年に創業100周年を迎え、脱炭素社会に向けた取り組みや健康・暮らしを支える分野に注力しています。
企業理念
リンナイは、「Creating a healthier way of living (健全で心地よい暮らし方を創造します)」をブランドプロミスに掲げています。社是は「和氣眞」で、和:人間性豊かな人格をつくろう、氣:哲学を持って志を立てよう、眞:基本を学び科学的に考へよう、という思いが込められているそうです。
「熱を通じて快適な暮らしを社会に提供」することを創業時からの使命としていて、徹底した「品質のつくり込み」を追求しています。品質向上のために生産技術を内製化し、設計から加工・組み立て・検査・出荷までを一貫して行う生産体制を構築しました。わずかな不具合でも事故につながりかねない熱機器の製造において、高い品質を維持しています。
最新技術
リンナイの最新技術は、2023年8月 に発売された「ウルトラファインバブル給湯器」に詰まっています。
ウルトラファインバブル給湯器は、給湯器でウルトラファインバブルを発生させることで、家庭内のお湯の配管がつながっている浴室やキッチンなどでウルトラファインバブル入りのお湯を使用できるのが特徴です。
給湯器が発生させるウルトラファインバブルはわずか直径 1マイクロメートル未満の微細な泡で、高い洗浄効果にも期待できます。スマホによる操作にも対応しており、湯はりや毎月の使用料金を簡単に確認可能です。
出典:リンナイ株式会社 (Rinnai Corporation)「ウルトラファインバブル 給湯器の特⻑(リンナイ)」
【ノーリツ】住宅設備機器の製造販売を行う
会社概要・沿革
社名 | 株式会社ノーリツ |
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本社所在地 | 兵庫県神戸市 |
従業員数 | [連結] 6,128名 (2024年12月31日現在) |
創業 | 1951年3月 |
売上高 | 1,411億円 (2024年12月期) |
1951年、「お風呂は人を幸せにする」という思いから設立された「能率風呂工業株式会社」がノーリツの始まりです。日本のお風呂文化を広めることと生活水準の向上を目指し、タイル風呂「能率風呂A型」を発売しました。
また、家庭のエネルギーが薪・石炭からガスへと転換していくなか、1961年にはガス風呂釜を開発・発売し、その後1965年に社名を「株式会社ノーリツ」へと変更しました。
1977年には、室内でリモコン操作できるガス瞬間貯湯式給湯器が誕生しました。1980年代後半からはシステムバスや洗面化粧台、システムキッチンなどの住設システム分野に事業を拡大していきます。その後、海外進出を遂げ、厨房分野へも参入しました。
お湯やお風呂にとどまらず、暮らしに幸せを提案すべく挑戦を続けているメーカーです。
企業理念
ノーリツのミッションは「新しい幸せを、わかすこと。」、ビジョンは「目指す姿 選ばれつづけるノーリツグループ」です。世界中の人々と地球環境の役に立ち、暮らしに感動を与えて多くの笑顔を生み出すことを使命としています。
カーボンニュートラルへの対応に力を入れており、製品使用時に排出されるCO₂の削減を推進しています。また、事業活動により排出されるCO₂の削減と事業の使用電力を、100%再生エネルギーで賄うことを目指しています。
最新技術
ノーリツの最新技術は、2025年以降の実用化を見据えて開発されている「水素100%燃焼の家庭用給湯器」が代表的です。
この給湯器には、燃焼した際にCO2を排出しない水素を燃料とする技術が使われています。水素を100%燃料としているため、CO2排出による環境への悪影響を気にせず使用できます。
また、従来のガス給湯器と比べても、使い勝手の良さや快適性はほとんど変わりません。現在流通しているガス給湯器と同じように、安定してお湯を使えます。
【パロマ】国内でもっとも歴史ある給湯器メーカー
会社概要・沿革
社名 | 株式会社パロマ |
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本社所在地 | 愛知県名古屋市 |
従業員数 | 16,285名 |
創業 | 1911年2月 |
売上高 | 9,046億円 (2023年12月連結実績) |
1911年に「小林瓦斯電気器具製作所」として創業した、もっとも歴史のある給湯器メーカーです。1945年8月の終戦と同時にガス器具の生産を再開しています。
ガスストーブやガスレンジ、ガス湯沸器などの生産を拡充させ、1952年にブランド名に「パロマ」を使用して全国に進出しました。その後、1964年に製造部門を「パロマ工業株式会社」に、翌年には販売部門を「株式会社パロマ」とします。
1973年には米国に現地法人を設立、さらに1980年代には中国へ技術協力し、米国大手の給湯器メーカーをパロマグループの傘下に収め、世界各地に市場を広げました。
また、2011年には、パロマ工業株式会社と株式会社パロマが合併しました。北南米やアジア、オセアニアなどに拠点を持つグローバル企業です。
企業理念
パロマが社是として掲げているのは、「誠意と努力」「創意と工夫」「総力の結集」「責任の自覚」の4つです。ユーザーの安心・快適な生活に役立つ企業であることで社会に貢献し、健全な企業を目指すことを理念としています。
最新技術
パロマの最新技術といえば、エコジョーズ給湯器「ブライツ」が代表的です。ブライツは2014年の誕生以降、様々な機能を受け継ぎながら進化を続け、現行のモデルは第3世代となっています。
従来のモデルは節水に役立つエコモード機能や配管の手入れのしやすさ、1cmの離隔距離で設置できるなどの魅力がありました。第3世代のブライツはこれらの機能に加え、快適性と耐久力、施工の手軽さがより向上しています。
まとめ
給湯器のメーカーは、「リンナイ」「ノーリツ」「パロマ」の3社が代表的です。基本的な性能はメーカーにより大差ないものの、各メーカーは技術を競い合い進化を続けています。
ご自宅に設置できるタイプを知りたい方や、家族のライフスタイルに合わせた給湯器選びの相談なら、ぜひクラシアンにお問い合わせください。幅広いメーカーの機種から、ご希望に合った給湯器をご提案させていただきます。
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