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「エコキュートはやめておけ」といわれる理由とは?後悔しないための確認ポイント

「エコキュートはやめておけ」という声を見かけることもありますが、なぜやめておけといわれるのでしょうか?この記事では、その理由やメリット、エコキュートに向いている家庭の特徴などを解説します。

「エコキュートはやめておけ」といわれる理由とは?後悔しないための確認ポイント

「エコキュートはやめておけ」といわれる理由とは?後悔しないための確認ポイント

インターネットでエコキュートの口コミや評判を調べていると、「エコキュートはやめておけ」という声を見かけることもあります。こうしたネガティブな意見も踏まえた上で、エコキュートの導入を検討したいと考える方もいるでしょう。

この記事では、そのようにいわれる背景やメリット、エコキュートに向いている家庭の特徴などを解説します。

エコキュートとは?基本的な仕組みと特徴

エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を作り出せる省エネな給湯器です。「ヒートポンプユニット」と呼ばれる機器に空気を取り込み、機器内部で吸収した熱によって水を温める仕組みになっています。

お湯を作り出すエネルギー源に空気中の熱を利用しているため、ヒーターのみで水を温める一般的な電気給湯器に比べると電力消費量が少ない方式です。

電気給湯器からエコキュートに買い換えるだけで節電効果が高いため、毎月の電気代を手軽に抑えたい方には特に向いています。

「エコキュートはやめておけ」といわれる理由

電気代を節約できる、環境に優しいなどエコキュートには様々なメリットがありますが、以下の理由からエコキュートが敬遠されることもあります。

  • 初期費用が高い
  • 十分な設置スペースが必要
  • 寒冷地では熱効率が落ちる可能性がある
  • お湯切れを起こす場合がある
  • 稼働音が気になる場合がある

以下で詳しい内容を紹介します。

初期費用が高い

エコキュートを導入する際は、本体の購入費用と機器を設置するための工事費用が初期費用としてかかります。

具体的な初期費用は選んだ機種や購入先によって異なりますが、新しくエコキュートを設置する場合は本体の購入費用に約30万円〜40万円、工事費用として約15万円〜20万円かかるのが一般的です。

エコキュートの設置後は毎月の電気代を節約できるものの、高額な初期投資が必要な分、導入のハードルが高いと感じる場合があるかもしれません。

十分な設置スペースが必要

エコキュートはお湯を作り出すための「ヒートポンプユニット」と、お湯を貯めておく「貯湯タンク」の2つの機器で構成されています。エコキュートを導入する場合、これらの機器を設置するためのスペースが必要になります。

各機器のサイズは機種によって様々ですが、ヒートポンプユニットは高さ60cm~70cm・幅50cm~70cm・奥行き30cm、貯湯タンクは高さ2m・幅60cm・奥行き50cm程度に設計されているのが一般的です。

また、各機器は壁から10cm〜20cm程度空けて設置する必要があります。十分なスペースがないと、エコキュートを設置することができません。

寒冷地では熱効率が落ちる可能性がある

エコキュートは空気中の熱を利用してお湯を作り出します。

寒冷地は他の地域に比べて空気中の熱が少ないため、熱効率が落ちてしまう場合もあります。また、エコキュートの機種によっては、一定の気温を下回ると使うことができないものもあります。

ただし、最近は寒冷地用に設計されたエコキュートが数多く登場しています。

使用する環境に適した機種を選べば、上記のデメリットは気にならないでしょう。

お湯切れを起こす場合がある

エコキュートは夜間に1日分のお湯を作り、そのお湯を貯湯タンク内に貯める仕組みになっています。

環境にあった容量の貯湯タンクを選べば、貯湯タンク内のお湯を使い切ってしまう心配はありません。しかし、貯湯タンクの容量が家族の人数に対して小さすぎたり、お湯を使いすぎたりすると、お湯切れを起こす可能性があります。

お湯切れを防ぐには、家族の人数や1日に使うお湯の量を考慮し、十分な大きさの貯湯タンクを選ぶ必要があります。

稼働音が気になる場合がある

エコキュートの稼働音は40dB程度が目安です。40dBは図書館で聞こえる音とほぼ同等の大きさで、どちらかといえば静かな音量だといえます。

しかし、エコキュートは人々が寝静まっている夜間に稼働するため、多くの方が活動している昼間の時間帯に比べると稼働音が聞こえやすいです。人によっては、エコキュートの稼働音が気になることがあるかもしれません。

エコキュートのメリットとは?

上記で紹介した理由からエコキュートが敬遠される場合もありますが、エコキュートには以下のようなメリットもあります。

  • 長期的な費用対効果が高い
  • 買い替え時に補助金制度を利用できる
  • 環境に優しい
  • 災害時にもお湯を使える

エコキュートを導入するか悩んでいる方は、「エコキュートはやめておけ」という声だけに耳を傾けるのではなく、これらのメリットも考慮した上で検討しましょう。

以下でエコキュートのメリットを詳しく解説します。

長期的な費用対効果が高い

エコキュートの導入後は電気代を効率良く節約できます。導入のための初期費用は必要になりますが、節約効果が高い分、長期的に見れば費用対効果は高いです。

エコキュートで節約できる電気代は家庭の環境によって異なりますが、一般的なガス給湯器からエコキュートに買い替えるだけで、年間約10万円の電気代を節約できるといわれています。

仮にエコキュートの導入の初期費用に80万円かかり、導入後に年間約10万円の電気代を節約できていた場合、エコキュートを8年間使い続ければ初期費用を回収できる計算です。初期費用回収後は、節約できた電気代がお得になります。

導入時に補助金制度を利用できる

エコキュートへの買い替え時にかかる導入コストは、補助金制度を利用してある程度カバーすることが可能です。エコキュートは環境に優しい省エネ機器ということもあり、対象機器かつ登録補助事業者による施工を行えば、政府が設ける補助金制度を利用できます。

例えば、政府の補助金制度「給湯省エネ2025事業」を利用すると、一定の条件を満たすエコキュートを導入する際に最大13万円の補助金が支給されます。

また、自治体によっては、エコキュートに買い替える方を対象に独自の補助金制度を設けています。お得にエコキュートを導入したい方は、現在利用できる補助金制度がないか調べてみると良いでしょう。

環境に優しい

エコキュートは火を使わずにお湯を作り出せるため、給湯時に排出される二酸化炭素の量が少ないです。火を使ってお湯を沸かすガス給湯器に比べると、排出される二酸化炭素の量は年間で約60

%も削減できます。

災害時にもお湯を使える

災害時にお湯を使える点も大きなメリットです。災害によって停電している場合は機器を稼働できないものの、貯湯タンクに残っているお湯はシャワーや蛇口から出すことができます。

また、貯湯タンクの水は生活用水として使うことも可能です。エコキュートがあれば、災害時にトイレを流すための水に困ったり、手を洗えないストレスを感じたりする心配がありません。ただし、飲料水として飲むことはできないので注意しましょう。

エコキュートはどんな家庭に向いている?

上記のメリットを踏まえると、エコキュートは以下の家庭に向いているといえます。

  • 光熱費の節約を重視する家庭
  • エコへの意識が高い家庭
  • 災害時の備えを重視する家庭

エコキュートは、「毎月の光熱費の負担を減らしたい」と考えている家庭には特におすすめです。一般的なガス給湯器からエコキュートに買い替えるだけで、年間で約10万円もの光熱費を節約できるといわれています。

また、災害への備えを重視する家庭にもエコキュートが向いています。家庭にエコキュートを1台導入すれば、万が一停電や断水した際もしばらくは水に困りません。

エコキュートの導入を後悔しないために心がけたいポイント

エコキュートの導入を後悔しないためには、購入前に以下の3つを心がけることが大切です。

  • 事前にリサーチを徹底する
  • ランニングコストをシミュレーションする
  • 専門業者に相談する

以下で詳しい内容を紹介します。

事前にリサーチを徹底する

エコキュートは様々なメーカーから販売されており、具体的な特徴は機種によって異なります。導入後に後悔しないためにも、機種ごとの特徴や機能は事前に調べておき、納得できる機器を選びましょう。

また、導入したい機種の目星がついたら、その機種を実際に使用している人々の口コミや体験談などを調べておくのがおすすめです。

例えば、SNSやインターネット掲示板には、具体的な使用感やメリット・デメリットなどを投稿している方もいます。実際の使用者のリアルな意見を参考にすることで、機種選びにも失敗しにくくなるでしょう。

ランニングコストをシミュレーションする

光熱費の節約を目的にエコキュートを導入するのなら、事前にランニングコストをシミュレーションしておきましょう。エコキュートを販売している一部業者の公式サイトでは、年間のランニングコストをシミュレーションできます。

具体的に光熱費をいくら節約できるのかを事前に把握しておけば、導入後に「思っていたよりも光熱費を節約できなかった」と後悔する心配を減らせます。

専門業者に相談する

エコキュートの導入を検討する上で、「機種やタンクの容量はどれを選ぶか」「そもそも今住んでいる家に設置できるか」などの疑問が生じることもあるでしょう。このように疑問に感じることがある場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

エコキュートの販売店の多くは、導入を検討している方に向けて購入相談窓口を設けています。エコキュートに詳しいプロからアドバイスを受ければ、より安心して導入できます。

まとめ

エコキュートには多くのメリットがある一方で、「設置スペースを確保しなければいけない」「高額な初期費用がかかる」などのデメリットもあります。「エコキュートはやめておけ」といわれる理由を理解し、自分の家庭に最適かどうかを十分に検討した上で導入しましょう。

エコキュートの導入を悩む場合は、専門業者に相談してアドバイスを受けるのもおすすめです。事前に相談して疑問点や不明点を解消しておけば、万全な状態でエコキュートを導入できます。

クラシアンでは、エコキュート導入に関する電話相談やお見積もりを無料で受け付けています。エコキュートを導入するか悩んでいる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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