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給湯器のお湯が出ないで水が出る際の確認ポイントや主な原因と対処法を解説

給湯器のお湯が出ず、水は出る状況で考えられる原因と対処法をまとめました。原因は給湯器に限らず、ガスメーターやガス栓、水栓にある可能性もあります。まずは、3つの方法で原因を絞り込み、ご自身で可能な対処法を試しましょう。

給湯器のお湯が出ないで水が出る際の確認ポイントや主な原因と対処法を解説

ご家庭で急にお湯が使えなくなると、お風呂やキッチンでの作業に影響が出て生活に支障をきたしてしまいます。

この記事では、「給湯器のお湯が出ないで水が出る状況」で、最初に確認するべき3つの項目をご紹介します。

また、お湯が出ない原因が給湯器ではない可能性も考慮して、7つの対処法も解説します。ぜひ問題解決に役立ててください。

給湯器のお湯が出ないで水が出る際の確認

お湯は出なくても水が出る状況であれば、原因は水道側にはありません。さらに原因を絞るために、次の3つの項目を確認しましょう。

  • 給湯器の電源は入っているか
  • 給湯器のエラーコードが出ていないか
  • 他のガス機器も使えないか

給湯器の電源は入っているか

まずは、給湯器の電源が入っているかをチェックします。リモコンがつかない場合、ブレーカーではなく給湯器の電源プラグが抜けかけている可能性があるため、給湯器本体に近づいて確認しましょう。

戸建て住宅とマンションやアパートなどの集合住宅では、給湯器の設置場所や電源の位置が異なります。

戸建て住宅の場合、給湯器本体は家の外壁にあり、多くは浴室の近くに設置されています。給湯器本体から延びるコードを辿り、電源プラグがしっかりはめ込まれているか確認してください。

また、マンションやアパートなどの集合住宅の場合、一般的に給湯器は目立たないようメーターボックスのなかに設置されています。メーターボックスの扉を開き、給湯器本体から延びる電源プラグを確認しましょう。電源プラグを挿し直す際は、感電を防ぐためにゴム手袋などを着用してください。

給湯器のエラーコードが出ていないか

給湯器のリモコンがつく場合は、リモコンにエラーコードが出ていないか確認してください。エラーコードとは、リモコンに表示される2~3ケタの英数字で、給湯器の故障や不具合を示すサインです。表示された英数字をメーカーのエラーコード一覧表と照らし合わせると、トラブルの内容がわかります。

例えば、ノーリツの給湯器の場合、「111」は給湯器が点火できなかった時に表示されます。「121」であれば、給湯の燃焼が途中で止まったことを示しています。

メーカーの公式サイトでは、エラーコードのよくある質問などで、考えられる原因や対処法も詳しく解説されています。

他のガス機器も使えないか

ガス給湯器をお使いの場合は、ガスそのものが遮断されて点火できないのかを判断するために、ガスコンロなど他のガス機器が正常に機能するかどうかを確認してください。ガスコンロなどでガスが使える時は、給湯器に故障や不具合が発生していると考えられます。

一方、ガス機器がどれも使用できない場合は、ガスの元栓が閉まっていたり、ガスメーターによってガスが止められたりしているケースが考えられます。

給湯器からお湯が出ない主な原因と対処法

原因がある程度絞れた時は、関係が深い対処法を試しましょう。この章では、7つの対処法を解説します。

  • 給湯器の設定温度が低い
  • 水量センサーが反応していない
  • 安全装置による遮断
  • 電気系統のトラブル
  • 水抜き栓フィルターの詰まり
  • 水栓(蛇口)の故障
  • ガスの元栓が閉まっている

給湯器の設定温度が低い

給湯器は、設定温度よりも高い温度のお湯は出ません。また、希望する温度に設定しても、配管の放熱やお使いの水栓によっては、設定温度より低くなる場合があります。

特に、「サーモスタット湯水混合栓」と呼ばれるお湯の温度を水で調節してから供給するタイプをお使いの場合は、使用するお湯の温度より設定温度を10度以上高く設定します。

「サーモスタット湯水混合栓」をより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

▶関連記事:お風呂の蛇口(水栓)を自分で交換する方法

ご自宅の水栓タイプを確認し、給湯器の設定温度を高く設定して改善するかどうか試してください。

水量センサーが反応していない

水栓のバルブ(蛇口のハンドル)を少しだけ開き、水がチョロチョロとしか出ていない状態では、給湯器の水量センサーが反応せず燃焼しません。

バルブを大きく開いてお湯が出るかどうかを確認しましょう。

安全装置による遮断

何らかの原因でガスメーターの安全装置が作動すると、給湯器までガスが供給されず、お湯が出ない場合があります。ガスメーターに付いている赤いランプが点滅していたり、パネルに「ガス止め」と表示されていたりするケースです。

ガスメーターの安全装置が作動するケースでは、次の項目が挙げられます。

  • 地震による揺れ
  • ガスの消し忘れなどによる長時間使用
  • ガス漏れ
  • ガス圧の低下

安全装置はガスメーターを確認しなければ作動していることに気づかないため、突然お湯が出ないと驚くでしょう。

ガス止め状態では、給湯器からお湯が出ないだけでなく、ガスコンロなどのガス機器も使用できません。遮断されたガスを再び供給する操作はご自身で行えます。復帰操作方法は、ガスメーターに取り付けられている手順を確認するか、ガス会社の公式サイトなどでご確認ください。

また、プロパンガスを利用しているケースでは、残量が少ないとガス圧が低下しガスが遮断される場合があります。その場合はガス会社に連絡して、新しいガス容器と交換してもらいましょう。

電気系統のトラブル

給湯器は電気で動いているため、長期間不在にする際に給湯器の電源プラグを抜いていたり、ブレーカーを落としていたりする場合も、ガスが燃焼せずお湯は出ません。

また、外構や外壁工事の際などで施工業者が配線を動かして、意図せず外れているケースも考えられます。電源プラグがしっかり挿さっているか、ブレーカーが下がっていないかを確認しましょう。

もしも、給湯器のコードや電源プラグに破損が見られる場合はすぐに使用を中止し、持ち家の場合はメーカーへ相談を、賃貸物件の場合は大家や管理会社へ連絡しましょう。

水抜き栓フィルターの詰まり

給湯器の水抜き栓フィルターにゴミがたまっていると、お湯の出が悪くなったり、お湯にならなかったりします。

メーカーの公式サイトや取扱説明書で、お手入れ方法を確認して掃除しましょう。水抜き栓を外す際は、水(お湯)がこぼれ出てくるため気をつけてください。

水栓(蛇口)の故障

蛇口で湯温を調整するサーモスタット湯水混合水栓の場合、内部でお湯と水の量を調整しているサーモスタットカートリッジなどの部品が劣化してお湯が出ない場合があります。

水道業者に点検を依頼し、内部部品に問題が見られる場合は、交換が必要な部品または水栓本体を取り替えてもらいましょう。

ガスの元栓が閉まっている

ガス給湯器に接続されているガス栓が閉まっていてもお湯は出ません。日常的にガス栓を操作するケースは少ないですが、引っ越しをした際や、設備点検、外構・外壁工事の際に閉められている可能性も考えられます。

思い当たる場合は、給湯器に接続されているガス栓が開いているかチェックしてください。

それでも解決しない場合の対処法

ご自身でできる対処法を試しても解決しない時は、メーカーや給湯器の修理ができる専門業者への相談をおすすめします。ほとんどの場合、相談は無料です。

もしも、経年劣化が原因だと考えられる場合は、給湯器の交換も検討しましょう。給湯器の寿命は約10年であり、そのまま使い続けると故障や不具合が起きやすいです。その都度修理を繰り返すよりは、省エネタイプなどの新しい給湯器に交換した方が、長い目で見るとお得です。

まとめ

この記事では、「給湯器のお湯が出ないで水が出る状況」で、確認するべき3つの項目と7つの対処法をご紹介しました。

お湯が出ない原因が給湯器の場合もあれば、ガスメーターやガス栓、水栓の可能性も考えられます。電源プラグの挿し込みや水抜き栓フィルターのお手入れなど、ご自身で解決できる対処法をまずは試してください。水栓の点検や給湯器の交換が必要だと感じる場合は、専門業者に相談しましょう。

水回りのプロであるクラシアンでは、給湯器の販売や交換も行っています。最新の給湯器や、エコキュートやエコジョーズなど省エネでランニングコストに優れた給湯器も取り扱っています。

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