給湯器の交換を考えており、費用はどのくらいか、交換費用も含めてトータルでいくらかかるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。また、突然の不具合で給湯器の交換が必要になった場合、予期せぬ出費に悩むこともあるでしょう。

給湯器にはいくつかの号数があり、設置する号数によって費用相場も変わります。この記事では、給湯器の号数ごとに給湯器交換にかかる費用を紹介します。交換を依頼する業者選びのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

給湯器の号数とは

給湯器における「号数」とは、「1分間に水温プラス25度のお湯をどれだけの量（リットル）出すことができるか」を表した数値のことです。

例えば、給湯器の号数が16号の場合は、1分間で水温プラス25度のお湯を16リットル出せることを意味します。20号の場合、1分間に出せる水温プラス25度のお湯の量は20リットルです。号数が大きいほど、1分間に出せるお湯の量は多くなります。

給湯器の号数は、キッチンや浴室、シャワーの使い心地に大きく影響します。お湯の使用量や家族の人数を考慮して、適切な号数を選びましょう。

なお、号数の数値は、16号・20号・24号の3種類が主流です。

給湯器はどの号数を選ぶべき？

給湯器の号数は、冬に必要なお湯の量を目安に決めるのがおすすめです。

給湯器の給湯能力は時期によって変動し、冬のように寒い季節は夏に比べてお湯の出が悪くなります。これは夏と冬で水温に差があるためです。冬は水温が比較的低い分、設定温度までお湯を沸かすのに時間がかかります。

つまり、お湯の出が悪い冬の時期に合わせて号数を選べば、オールシーズン快適に給湯器を使えます。

給湯器の号数を変更するタイミング

給湯器の号数を変更するタイミングは人それぞれですが、よくある例としては「現在の給湯器に不満がある時」「使える湯量をアップしたい時」「お湯を使う頻度が減ったので号数をダウンしたい時」などが挙げられます。

なお、給湯器の号数を変更すると、お風呂やキッチンの使い心地も変わります。そのため、まずは家族と号数の変更が必要かどうかを話し合い、お湯を使う方それぞれが納得した上で決めましょう。

給湯器の号数と交換にかかる費用

先述したように、給湯器の号数は水温プラス25度のお湯を1分間に出せる量によって決まります。適した号数はお湯を使用する人数により変わり、ライフスタイルが変化した場合は、交換前と異なる号数の給湯器を設置することも可能です。

また、給湯器の交換には、給湯器本体の購入費用と交換のための工事費用が必要です。

設置する号数やタイプ、依頼する業者によって具体的な費用は異なりますが、15万〜25万円程度が目安です。できるだけ費用を抑えて給湯器を交換したい場合は、複数の業者の料金を比較すると良いでしょう。

また、交換費用は「給湯のみ」や「給湯＋追いだき機能」「給湯＋追いだき機能＋暖房機能」といった給湯器のタイプにも左右されます。以下の見出しで、給湯器の主な号数と適した使用人数、号数やタイプごとの費用相場をさらに詳しく見ていきましょう。

16号

16号は、水温プラス25度の温度のお湯を1分間に16リットル出せる給湯器です。シャワーと同時に洗面所やキッチンなど他の場所でお湯を使用することが難しいため、1〜2人暮らしの家庭に向いています。

16号給湯器の工事費込みの交換費用の相場は、以下のとおりです。

タイプ	費用
給湯のみ	5.5〜11万円
給湯＋追いだき機能	9〜18.5万円
給湯＋追いだき機能＋暖房機能	18〜28万円

20号

20号は、水温プラス25度の温度のお湯を1分間に20リットル出せる給湯器です。シャワーとキッチンなど、同時に2ヶ所でお湯を出せるため、2〜3人暮らしの家庭に向いています。

20号給湯器の工事費込みの交換費用の相場は、以下のとおりです。

タイプ	費用
給湯のみ	7〜11.5万円
給湯＋追いだき機能	10.2〜20万円
給湯＋追いだき機能＋暖房機能	18〜29.5万円

24号

24号は、水温プラス25度の温度のお湯を1分間に24リットル出せる給湯器です。シャワーとキッチンと洗面所など、同時に3ヶ所でお湯を出せるため、3〜5人暮らしの家庭に向いています。

24号給湯器の工事費込みの交換費用の相場は、以下のとおりです。

タイプ	費用
給湯のみ	7〜12万円
給湯＋追いだき機能	11〜25万円
給湯＋追いだき機能＋暖房機能	20〜31.2万円

給湯器交換の費用を安くするには

給湯器の交換にかかる費用をできるだけ安く抑えるには、複数の業者に相見積もりを取るのがおすすめです。

一般的に給湯器の交換は、ガス会社や給湯器販売会社、ホームセンターなどの業者に依頼します。複数の業者から相見積もりを取れば、希望条件での費用相場がわかる上、割高な料金で交換を依頼するリスクも抑えられます。

ただし、業者によって対応スピードやサービス内容は異なるため、交換費用は安ければ安いほど良いとは限りません。給湯器を交換する際は、料金や対応、サービスなどを総合的に比較して、納得できる業者に対応を依頼しましょう。

給湯器の交換業者を選ぶポイント

以下の見出しでは、給湯器の交換を依頼する業者を選ぶ際に押さえておくべきポイントをさらに詳しく解説します。業者選びで後悔しないためにも、交換前にチェックしてみてください。

費用は適正価格か

給湯器交換の費用は、号数やタイプによりある程度の相場が決まっています。給湯器を交換する時は、費用が安すぎるところや高すぎるところを避け、適正価格の業者を選ぶことがポイントです。

費用の安さだけを重視して業者を選ぶと、作業品質・技術力が低い業者や悪徳業者に当たる可能性もあるため注意しましょう。また、見積もりを出してもらった後は、不明瞭な項目や追加請求の可能性がないかどうかも確認してください。

複数の業者に相見積もりを取れば、相場から外れた請求をする業者や対応に違和感のある業者への依頼を防げます。

必要な資格を有しているか

業者への依頼を検討する時は、交換作業に着手できる有資格者が在籍しているかどうかも確認しましょう。給湯器の交換工程には、ガスの内管工事やガス機器の接続、電源工事など専門的な知識や技術が必要な作業が多くあり、作業には以下のような資格が必要です。

• 給水装置工事主任技術者：水道管の接続工事など
• 液化石油ガス設備士：LPガスを使う給湯器の設置・交換など
• ガス消費機器設置工事監督者：特定のガス消費機器の設置・交換など
• ガス可とう管接続工事監督者：都市ガス機器の接続など
• ガス機器設置スペシャリスト：都市ガス機器の接続など
• 簡易内管施工士：都市ガス機器の接続など
• 第二種電気工事士：給湯器の電源工事など

所有している資格によって、許可された作業範囲は異なります。上記の資格の中には着手できる作業範囲が重複しているものもあり、必ずしも全ての資格を所有している必要はありません。

ただし、悪徳業者に依頼すると、作業に必要な資格を有していないスタッフが工事に訪れる可能性もあるため注意してください。十分な知識のない無資格者が交換作業をした場合、施工不良やトラブルにつながるリスクもあります。

アフターフォローや保証はあるか

アフターフォローやトラブル発生時の保証内容も入念にチェックしてください。給湯器は設置したら終わりではなく、後から修理やメンテナンスが必要になることがあります。

新品の給湯器本体には、メーカー保証が付いていることが一般的です。さらに、多くの業者では独自保証としてメーカー保証の延長や工事保証などを提供しており、保証内容や期間は業者により異なります。

アフターフォローや保証がない、または少ない業者に依頼すると、トラブル時に十分な対応を受けられず、修理費などがかさむリスクがあるため注意しましょう。

業者を選ぶ時は、費用の安さだけでなく、アフターフォローについても考慮することが大切です。ただし、十分な保証が付いている場合でも、天災や利用者の過失による故障など、特定の条件下で保証の対象外になるケースがあることは理解する必要があります。

まとめ

給湯器の交換にかかる値段は、設置する環境や給湯器の号数やタイプ、依頼する業者によって異なります。目安は1台15万〜25万円程度です。

給湯器の号数は、水温プラス25度の温度のお湯を1分間に出せる量によって決まります。給湯器のタイプは、「給湯のみ」や「給湯＋追いだき機能」「給湯＋追いだき機能＋暖房機能」などが代表的です。

業者に交換を依頼する際は、複数社に相見積もりを取った上で、料金や対応、サービス内容などを総合して選びましょう。

費用をできるだけ抑えたい場合でも、適度に安価な業者に依頼すると、品質や技術に問題があったり悪徳業者に騙されたりするリスクがあるため、適正な費用で交換してくれる業者を探すことが大切です。

クラシアンでは、給湯器の交換も行っています。まずは無料のお見積りからお気軽にご相談ください。

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