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給湯器の種類を解説!寿命や交換費用・2025年度補助金も紹介

給湯器にはガス給湯器や石油給湯器、電気温水器などいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。この記事では、給湯器の種類や選び方、交換費用などを詳しく解説します。

給湯器の種類を解説!寿命や交換費用・2025年度補助金も紹介

給湯器には、ガス給湯器、石油給湯器、電気温水器などいくつかの種類があります。

給湯器の交換・設置にあたって、種類ごとにどんな違いがあるのか、どのように選べば良いのか気になる方もいるかもしれません。

この記事では、給湯器の種類や選び方、交換費用などを詳しく紹介します。給湯器の種類とそれぞれの特徴を理解して最適なものを選びましょう。

給湯器の種類

給湯器の種類としては、主に以下が挙げられます。それぞれ仕組みが異なり、メリットや特徴も異なります。

給湯器の種類 テキストテキスト
ガス給湯器
  • ガスを燃料とする給湯器
  • 低価格で導入でき、コンパクトで設置もしやすい
石油給湯器
  • 灯油を燃料とする給湯器
  • ランニングコストが安く、取り扱いやすい
電気温水器
  • 電熱ヒーターで加熱する給湯器
  • 電気料金の安い夜間に貯湯ができる
エコキュート
  • 大気の熱を利用するヒートポンプ式の給湯器
  • 環境に優しく、光熱費も抑えられる
ハイブリッド給湯器
  • ガスと電気を組み合わせてお湯をつくる給湯器
  • タンクのお湯が切れたら、ガスで給湯できる

それぞれの給湯器の特徴を以下で詳しく見ていきましょう。

ガス給湯器

ガス給湯器は、都市ガスやプロパンガスなどのガスを燃料とする給湯器です。

ガスの燃焼による熱で瞬間的にお湯を沸かします。蛇口を開ける、お湯はりボタンを押すなどで給湯器の内部に水が流れると、センサーが感知してバーナーで配管を加熱することでお湯がつくられる仕組みです。

低価格で導入でき、比較的コンパクトなので設置もしやすい点がメリットです。従来型のガス給湯器の他、排熱の再利用で省エネ性能を高めた「エコジョーズ」のガス給湯器もあります。

石油給湯器

石油給湯器は、灯油を燃焼する熱でお湯を沸かす給湯器です。

石油給湯器は、ガス給湯器と比べるとランニングコストが安く、特に寒冷地などでよく使われています。灯油は容積あたりの熱量が多いため、コンパクトな灯油タンクでも十分な時間使用が可能です。また、灯油漏れが少なく、トラブルが少ないのもメリットです。

デメリットとしては、ガス給湯器に比べると初期費用がかかる、燃焼の際に若干の匂いがあるなどが挙げられます。また、灯油の価格変動の影響を受けやすく、灯油が高騰するとランニングコストが高くなる点に注意が必要です。

なお、石油給湯器には、排熱を再利用して効率を高めた「エコフィール」という種類もあります。環境に優しく、ランニングコストも抑えられるのが魅力です。

電気温水器

電気温水器は、電気を使って電熱ヒーターでタンクの水を加熱してお湯を沸かす給湯器です。電気ポットに近い仕組みでお湯を沸かします。

電気料金が安い夜間にお湯をつくり貯蔵するため、電気代が安く抑えられるのが特徴です。電気でお湯を沸かすため、匂いや燃焼音がないのもガス給湯器などと比較した時のメリットです。

なお、沸き上げの方式は、タンク上部のヒーターで必要な量だけお湯を沸かす「積層沸き上げ」、対流させながら下部のヒーターで全体を沸かす「対流沸き上げ」の2種類があります。サイズは、屋外に設置する大型のものの他、屋内に設置しやすい小型のものもあります。

エコキュート

エコキュートは、大気の熱を利用するヒートポンプ式の給湯器です。

大気中の空気をヒートポンプユニットの冷媒が取り込み、冷媒を圧縮機で圧縮して高温にして、熱をつくりお湯を沸かします。

電力を使う点は電気温水器と共通していますが、電気温水器が電熱ヒーターで加熱するのに対し、エコキュートは大気の熱で加熱します。

エコキュートのメリットは、省エネで給湯のための光熱費が安く抑えられる、二酸化炭素の排出量が少なく環境負荷が軽い、貯湯ができ災害への備えになるなどが挙げられます。

ガス給湯器と比較すると、初期費用が高額で設置スペースも必要です。また、使いすぎるとお湯切れになる可能性があることも注意点です。

ハイブリッド給湯器

ハイブリッド給湯器は、ガスと電気を組み合わせてお湯をつくる給湯器です。

基本は電気を使ったヒートポンプ式の給湯器としてタンクにお湯を溜めて使用しますが、タンク内のお湯が不足した時は、ガス給湯器として瞬時にお湯を沸かせます。

お湯が切れる心配がなく光熱費も節約でき、電気を使うエコキュートとガスを使うエコジョーズの良い面を得ることができます。また、エネルギー効率が良く光熱費が節約可能、電気・ガスのどちらかが使えなくなっても給湯ができるなどのメリットがあります。

ただし、エコキュートやエコジョーズに比べると、初期費用は高額になりやすい傾向にあります。

給湯器選びの4つのポイント

続いて、給湯器選びのチェックポイントを見ていきましょう。これから給湯器を交換・設置するなら、以下の4つは確認しておきたいポイントです。

  • 給湯器の種類
  • 号数
  • 設置タイプ
  • オートタイプ/フルオートタイプ

給湯器の種類

ガス給湯器、石油給湯器、電気温水器などの給湯器の種類をまずは選びましょう。

ガス給湯器は初期費用が比較的抑えられ、サイズもコンパクトなので導入しやすいことがメリットです。電気温水器などの電気を使う給湯器は、火災の心配が少なく、安全性に優れています。その他、ランニングコストに注目するなら石油給湯器も候補になります。

なお、ガス給湯器であればエコジョーズ、石油給湯器であればエコフィールのように排熱を再利用する省エネタイプの給湯器もあります。長期的に費用を抑えたいなら、エコタイプの給湯器にも注目しておきましょう。

号数

給湯器の号数は、1分間に水温プラス25度のお湯を何リットル出せるかを表す数値です。16号の給湯器なら、1分間に水温プラス25度のお湯を16リットル出せます。

ガス給湯器の号数を選ぶ時の目安を世帯人数別に示すと次の通りです。

16号 単身世帯におすすめ
20号 夫婦2人暮らしなどにおすすめ
24号 4人家族などにおすすめ

世帯人数が多くなるほど、家のなかの複数の場所でお湯を使用する機会が増えるので、より大きな号数の給湯器を選んでおく方が不便は少なく安心です。

設置タイプ

戸建ての場合、設置タイプとしては住宅の外壁やベランダの壁に設置する屋外の「壁掛けタイプ」、地面の上のブロックなどコンクリートベース上に設置する「据え置きタイプ」などがあります。

一方、マンションの場合は、「ベランダの壁掛けタイプ」や、「玄関の横にあるパイプスペースに設置するタイプ」などがあります。給湯器を交換する場合は、原則として同じ設置タイプを選択しましょう。

オートタイプ・フルオートタイプ

追いだき機能のある給湯器では、お風呂の湯はりの機能として、オートタイプとフルオートタイプの2種類があります。給湯器を選ぶ時は、オートタイプ/フルオートタイプの違いも確認しておきましょう。

オートタイプでは、リモコンのボタンを押すと設定の温度・湯量で自動的に湯はりを行い、さらに温度が下がると追いだきして設定温度で保温をします。

フルオートタイプでは、自動の湯はり・保温に加え、湯量が減った時のたし湯や浴槽のお湯を排水する際の自動洗浄まで全自動で行います。

給湯器の寿命は?

給湯器の寿命は種類によってやや異なりますが、一般的には約10年が寿命とされています。寿命を迎えて故障や不具合の頻度も増えている場合には、給湯器の交換が必要です。

ただし、プロによる点検を定期的に受けたり、日々のメンテナンスを入念に行ったりすることで、10年以上使用できる場合もあります。

給湯器の交換費用

給湯器を交換する場合、給湯器本体の購入費用と工事費用がかかります。業者によっては、これらの費用に出張費や既存の給湯器の廃棄費用を含める場合もあります。

また、ガス給湯器の費用は給湯タイプや号数によって変動します。機能が充実し、号数が大きいほど交換費用も高額になるのが一般的です。

合計の交換費用は選んだ機種や工事の内容によって変動するため一概にはいえませんが、ガス給湯器の場合は20万円未満で交換できる傾向にあります。

給湯器の交換・設置はどこに頼む?

給湯器の交換・設置を頼める業者は、いくつか種類があります。目的に合わせて業者を選んでいきましょう。

  • ガス会社・電力会社
  • 家電量販店・ホームセンター
  • 給湯器メーカー
  • リフォーム業者

ガス会社・電力会社

いつも利用しているガス会社や電力会社に依頼する方法です。普段利用しているところに頼む点で安心感があります。ただし、基本的に割引がなく、料金は割高になりやすいです。また、選べる給湯器の種類は多くありません。

家電量販店・ホームセンター

家電量販店やホームセンターでは、実物を確認しながら給湯器を選べます。店員に気軽に相談できる点もメリットです。ただし、担当者ごとに知識に差があるため注意が必要です。なお、給湯器を交換・設置する際の施工は、委託先の業者が実施します。

給湯器メーカー

給湯器メーカーは、自社の商品であれば、商品知識が豊富であり、細かな点も相談しやすいメリットがあります。大手のメーカーであれば、安心感もあります。ただし、割引が少ない、対応が遅いなどのケースがあるのは注意点です。

リフォーム業者

地域のリフォーム業者なら、スピーディーに対応してもらいやすいメリットがあります。リフォームなどで利用したことのある業者の場合、安心感もあります。なお、ガス工事は基本的に外注となり、多くの場合、業者が選べないのはデメリットです。

給湯器の交換費用を抑えたいなら給湯省エネ2025事業の補助金をチェック!

給湯器の導入費用を抑えたい場合は、国の補助金制度を活用しましょう。国ではいくつかの要件を満たす給湯器を導入する方に向けた補助金制度として、「給湯省エネ2025事業」を設けています。

給湯省エネ2025事業は、エコキュートやハイブリッド給湯器などを導入する場合に利用できる補助金制度です。エコキュートを導入する場合は最大で13万円、ハイブリッド給湯器を導入する場合は最大で15万円の補助金を受けられます。

さらに交換にあたって電気温水器の撤去が伴う場合は、4万円の補助金が加算されます。

なお、給湯省エネ2025事業は、2024年11月22日以降に工事に着手したものが対象です。給湯省エネ2025事業の詳細は経済産業省のホームページから確認できます。

まとめ

給湯器の種類は、ガス給湯器、石油給湯器、電気温水器、エコキュート、ハイブリッド給湯器などが代表的です。それぞれ特徴が異なるため、現在の環境や重視するポイントに合ったものを選びましょう。

また、給湯器が寿命を迎えた場合は、機器の交換を検討する必要があります。交換費用は高額になるケースが多いため、機種選びや交換を依頼する業者選びは慎重に行いましょう。

クラシアンでは、給湯器の販売や交換、点検のご依頼にも対応しています。まずは無料のお見積もりからお気軽にお問い合わせください。

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