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エコジョーズにデメリットはある?メリットは?向いている人の特徴も解説

エコジョーズには、注意すべきデメリットがいくつかあります。デメリットを把握しないまま設置すると、十分な節約効果を得られないこともあるため要注意です。今回は、エコジョーズのデメリット・メリットと向いている人・向いていない人の特徴を徹底解説します。

エコジョーズにデメリットはある?メリットは?向いている人の特徴も解説

エコジョーズとは、少ないガスでも効率良くお湯を沸かせる、省エネ性能の高い給湯器のことです。ガス代の節約や環境負荷の軽減を目的として、エコジョーズの設置を考えている方も多いのではないでしょうか。

エコジョーズには複数のメリットがある反面、注意すべきデメリットもあります。今回はエコジョーズのデメリットとメリット、向いている人と向いていない人の特徴を詳しく解説するので、給湯器を選ぶ際の参考にしてください。

エコジョーズのデメリット

エコジョーズを設置する際に注意すべきデメリットは主に以下の3つです。

  • 従来の給湯器よりも初期費用が高い
  • ガス使用量が少ない場合は節約にならない
  • 中和器の定期的な交換が必要

後悔ポイントを少しでも減らすために、設置を検討している方は事前にそれぞれのデメリットについて理解しておきましょう。

従来の給湯器よりも初期費用が高い

給湯器の交換時にエコジョーズを選ぶ場合、従来型の給湯器よりも初期費用が高くなる傾向があります。エコジョーズは本体価格が従来品より高い上、設置には稼働中に排出されるドレン排水を処理するための専門工事が必要です。

同じ号数の給湯器を設置する場合でも、エコジョーズと従来品では初期費用が2〜5万円程度変わることも珍しくありません。エコジョーズでガス代の節約を考えている方は、初期費用がかさみやすいことを考慮した上で設置を検討しましょう。

ガス使用量が少ない場合は節約にならない

エコジョーズは少ないガスでお湯を沸かせることが魅力ですが、もともとのガス使用量が少ない家庭では、大きな節約効果を得られない可能性があります。ガスの使用量が多いほど、エコジョーズで削減できるコストも大きくなるためです。

例として、エコジョーズの設置でガス使用量が10%減ると仮定すると、毎月のガス代が3,000円の世帯では、1ヶ月に300〜400円程度の節約効果が見込めます。一方、毎月のガス代が20,000円の世帯では1ヶ月に2,000〜2,500円程度のコストを削減できるでしょう。

エコジョーズで毎月300円を節約した場合、10年間で削減できるガス代は合計36,000円程度です。単身世帯や給湯頻度が少ない世帯では、ガス代の節約よりも、従来品の購入による初期費用を削減したほうが節約効果は高くなる可能性があるため注意しましょう。

中和器の定期的な交換が必要

エコジョーズの使用中は、定期的に中和器を交換する必要があります。中和器とは、エコジョーズでお湯を沸かす際に発生するドレン排水を人体や環境に負荷がかからないよう中和し、機外に排出するための設備です。

中和器に含まれる中和剤(炭酸カルシウム)は10年ほどで消耗するため、エコジョーズ本体に故障がなくても、定期的に交換する必要があります。中和器の交換には作業代も含めて1.5〜2万円程度かかるため、維持にもコストが必要な点に注意してください。

エコジョーズのメリット

エコジョーズには、デメリットだけでなくメリットもあります。

  • ガス代が節約できる
  • 湯切れしない
  • 場所を選ばず設置できる

以下で、給湯器の交換時にエコジョーズを選ぶメリットを詳しく見ていきましょう。

ガス代が節約できる

エコジョーズの大きなメリットは、従来品より少ないガスでお湯を沸かせて、ガス代を節約できることです。従来品の代わりにエコジョーズを使えば、ガスの使用量を10%以上減らせる可能性があります。

削減できるガス代はガスの使用量によって異なりますが、年間で数千円・数万円単位の節約効果が見込めることもあるため、少しでもガス代を浮かせたい方にはうれしい製品です。

湯切れしない

エコジョーズを設置した場合、キッチンやシャワーなど複数箇所で同時にお湯を使用しても湯切れせず、快適にお湯を使えます。給湯器のタンク内にお湯を貯めてから給水する貯湯式の給湯器とは異なり、エコジョーズなど必要なお湯を瞬時に沸かす瞬間式の給湯器の長所です。

水道水が熱交換器を通るとすぐにお湯ができるため、断水などがない限り、複数箇所で同時に使ってもお湯が切れることがありません。湯切れのストレスを省いて毎日快適にお湯を使いたい方は、エコジョーズを検討すると良いでしょう。

場所を選ばず設置できる

先述のとおり、エコジョーズは瞬間式の給湯器で、お湯を貯めるタンクが不要のため、コンパクトサイズで場所を選ばず設置できます。

例えば浴室が2階にある住宅の1階やマンションのベランダなどにも設置できるので、敷地面積や設置条件に制限があるケースでも柔軟に対応しやすいでしょう。

エコジョーズが向いている人と向いていない人

続いて、先述したデメリット・メリットを踏まえて、エコジョーズが向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。エコジョーズを設置するか迷う場合は、自身がどちらの特徴に当てはまるかをチェックしてみてください。

向いている人の特徴

以下の特徴に当てはまる方は、エコジョーズの使用が向いています。

  • お湯の使用量が多い
  • 4人以上の家族
  • 床暖房を使用する
  • 貯湯タンクを設置するスペースがない

4人以上の家族が同居していてお湯の使用量が多い家庭や、給湯器で床暖房も使用する家庭は、もともとのガスの使用量が多く、エコジョーズでガス代を大きく節約可能です。

また、敷地面積や給湯器の設置条件の問題で貯湯タンクを設置しにくい住宅でも、貯湯タンク不要のエコジョーズなら設置できる可能性があります。

向いていない人の特徴

以下の特徴に当てはまる方は、エコジョーズの使用に向きません。大きなこだわりがない場合は、従来品の設置も検討すると良いでしょう。

  • 1人暮らし
  • お湯の使用量が少ない
  • 住まいがドレン排水工事に対応していない

1人暮らしの方やお湯を使用する機会が少ない方は、もともとのガス代が安く、エコジョーズを導入しても大きな節約効果を得られないリスクがあります。

エコジョーズは本体代が高めで設置には専用工事も必要なため、初期費用の安い従来品を設置したほうが、長期的に見てコストを抑えられるケースも珍しくありません。

また、外部への排水経路を確保できないマンションやアパートなど、ドレン排水工事に対応していない物件に住んでいる場合は、エコジョーズを設置できないことがあります。エコジョーズの設置可否に迷う際は、事前に業者や管理会社に相談しましょう。

エコジョーズとエコキュートの違い

エコジョーズとエコキュートの大きな違いは、湯沸かしに使うエネルギーの種類です。エコジョーズはガスを使ってお湯を沸かす一方、エコキュートは電気を使用します。

空気中の熱を吸収して圧縮・高温化し、集めた熱を水に伝えることで、少ない電気でも効率良くお湯を沸かせる仕組みです。比較的料金が安めの夜間電力でお湯を沸かして貯めておくため、電気代を大きく削減できる可能性があります。

ただし、設置時の初期費用が高くなりやすい点や、エコジョーズとは異なり設置に広いスペースが必要な点はデメリットです。貯湯式でタンクにお湯を貯めてから給水するため、大量にお湯を使うと湯切れを起こす可能性もあります。

まとめ

エコジョーズは、初期費用やメンテナンスにコストがかかりやすい点や、ガス使用量が少ない家庭では大きな節約効果を狙いにくい点がデメリットです。

一方、ガス使用量が多い家庭ではガス代を大きく削減しやすい点や湯切れの心配がない点、場所を選ばず設置できる点はメリットと言えます。

エコジョーズの設置を検討している方は、デメリットとメリットの両方を理解した上で、自宅に合っているかどうかを判断しましょう。

なお、エコジョーズの仕組みが条件にマッチしない場合は、同じく省エネ性能が高く、電気でお湯を沸かすエコキュートを検討するのもひとつの手です。

クラシアンでは、エコキュートの設置も行っています。まずは無料のお見積りからお気軽に試してみてください。

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