お役立ち情報

「エコジョーズはやめとけ」の理由は?注意点や向いている人の特徴を解説

【クラシアン】「エコジョーズはやめとけ」といわれる理由は、デメリットがあるためです。しかし、エコジョーズにはメリットもあるため、特徴をよく把握した上で導入を検討しましょう。この記事では、「エコジョーズはやめとけ」といわれる理由やメリット、向いている人の特徴などを解説します。

「エコジョーズはやめとけ」の理由は?注意点や向いている人の特徴を解説

エコジョーズの導入を検討している方のなかには、「エコジョーズはやめとけ」といわれて導入を躊躇している方もいるのではないでしょうか。

エコジョーズにはメリットとデメリットがあるため、導入を検討する際には特徴をよく把握しておくことが大切です。

この記事では、「エコジョーズはやめとけ」といわれる理由やメリット、向いている人の特徴などを解説します。

エコジョーズの導入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

エコジョーズとは

エコジョーズとは、従来の給湯器では捨てられていた排気熱を有効活用することで、従来の給湯器より少ないガス量で効率的にお湯を沸かすことができる、省エネ性の高い給湯器です。

一般的な家庭では、導入すると、給湯にかかるガスの使用量を削減できるため、ガス代の削減につながります。また、省エネ効果によって環境負荷の削減にも貢献できます。

エコジョーズはやめとけといわれる理由

エコジョーズはやめとけといわれることがありますが、その主な理由は以下の通りです。

  • 従来の給湯器よりも初期費用が高い
  • ドレン排水工事費用がかかる
  • ガス使用量が少ない場合は節約にならない
  • 中和器の定期的な交換が必要

エコジョーズの導入を検討する際は、デメリットをしっかりと理解した上で判断しましょう。それぞれ詳しく解説します。

従来の給湯器よりも初期費用が高い

エコジョーズの導入時は、従来型の給湯器よりも初期費用が高くなる傾向があります。

給湯器がお湯を出す能力は号数で表しますが、 同じ号数のエコジョーズと従来品では初期費用が2万円〜5万円程度変わることも珍しくありません。エコジョーズでガス代の削減を考えている方は、初期費用と導入後のガス代を計算し、結果的に節約できるのかを確認しておくと良いでしょう。

ドレン排水工事費用がかかる

エコジョーズはその仕組み上、燃焼時につくられた窒素酸化物が溶け込んだ水(ドレン水)を排出するためのドレン排水工事が必要です。

ドレン排水工事をしなければエコジョーズの周りがいつも湿った状態になるため、カビや苔が発生する原因になります。

費用は工事の内容によって異なりますが、特にマンションでは、専用の設備や部材が必要になり、高額になる傾向があります。

エコジョーズを導入する際は、見積もり段階でドレン排水工事費用がどの程度かかるのかを確認しておきましょう。

ガス使用量が少ない場合は節約にならない

エコジョーズは少ないガスでお湯を沸かすことができる点が魅力ですが、もともとのガス使用量が少ない家庭では、大きな節約効果を得られない可能性があります。ガスの使用量が多いほど、エコジョーズで削減できるコストも大きくなるためです。

例として、エコジョーズの設置でガス使用量が10%減ると仮定すると、毎月のガス代が3,000円の世帯では、1ヶ月に300〜400円程度の節約効果が見込めます。

一方、毎月のガス代が20,000円の世帯では1ヶ月に2,000〜2,500円程度のコストを削減できるでしょう。

エコジョーズで毎月300円を削減した場合、10年間で削減できるガス代は合計36,000円程度です。単身世帯や給湯頻度が少ない世帯では、ガス代の削減よりも初期費用を削減したほうが節約効果は高くなるでしょう。

中和器の定期的な交換が必要

エコジョーズは、定期的に中和器を交換する必要があります。中和器とは、エコジョーズでお湯を沸かす際に発生するドレン排水を人体や環境に負荷がかからないよう中和し、機外に排出するための設備です。

中和器に含まれる中和剤(炭酸カルシウム)は10年ほどで消耗するため、エコジョーズ本体に故障がなくても、定期的に交換する必要があります。

なお、中和器の交換には作業代も含めて1.5万〜2万円程度かかります。

エコジョーズのメリット

エコジョーズの主なメリットは以下の通りです。

  • ガス代が削減できる
  • 湯切れしない
  • 場所を選ばず設置できる
  • 床暖房との相性が良い

以下で、エコジョーズを導入するメリットを詳しく見ていきましょう。

ガス代が削減できる

エコジョーズの大きなメリットは、従来品より少ないガスでお湯を沸かせて、ガス代を削減できることです。エコジョーズを導入すれば、従来品と比較してガスの使用量を10%以上減らせる可能性があります。

削減できるガス代はガスの使用量によって異なりますが、年間で数千円~数万円の節約効果が見込めるケースもあるため、少しでもガス代を削減したい方にはうれしい製品です。

湯切れしない

エコジョーズは必要なお湯を瞬時に沸かす瞬間式の給湯器です。給湯器のタンク内にお湯を溜めてから給水する貯湯式の給湯器とは異なり、水道水が熱交換器を通るとすぐにお湯ができます。そのため、断水などがない限り、キッチンやシャワーなど複数の場所で同時にお湯を使用しても湯切れせず、快適にお湯を使えます。

湯切れするストレスなく毎日快適にお湯を使いたい方は、エコジョーズの導入を検討すると良いでしょう。

場所を選ばず設置できる

先述の通り、エコジョーズは瞬間式の給湯器で、お湯を溜めるタンクが不要のため、コンパクトサイズで場所を選ばず設置できます。

例えば浴室が2階にある住宅の1階やマンションのベランダなどにも設置できるので、敷地面積や設置条件に制限があるケースでも柔軟に対応しやすいでしょう。

床暖房との相性が良い

床暖房は、温水パネルに大量のお湯を通すことで床を温める仕組みです。エコジョーズを導入すれば、床暖房に必要な大量のお湯にかかるガス代を削減できます。

また、床暖房を導入すれば暖房器具の稼働も減らせるため、電気代の削減にもつながるでしょう。

エコジョーズが向いている人と向いていない人

次に、エコジョーズが向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。エコジョーズを導入するか迷う場合は、自身がどちらの特徴に当てはまるかをチェックしてみてください。

向いている人の特徴

以下の特徴に当てはまる方は、エコジョーズの使用が向いています。

  • 4人以上の家族
  • 床暖房を使用する
  • 貯湯タンクを設置するスペースがない

4人以上の家族が同居している家庭や、給湯器で床暖房を使用する家庭は、もともとのガスの使用量が多いため、エコジョーズでガス代を大きく削減可能です。

また、敷地面積や給湯器の設置条件の問題で貯湯タンクを設置しにくい住宅でも、貯湯タンク不要のエコジョーズなら設置できる可能性があります。

向いていない人の特徴

以下の特徴に当てはまる方は、エコジョーズの使用に向いていません。大きなこだわりがない場合は、従来品の設置も検討すると良いでしょう。

  • 1人暮らし
  • 住まいがドレン排水工事に対応していない

1人暮らしの方など、お湯をあまり使用せずもとのガス代が安い場合は、エコジョーズを導入しても大きな節約効果を得られないリスクがあります。

エコジョーズは本体代が高めで設置には専用工事も必要なため、初期費用の安い従来品を設置したほうが、長期的に見てコストを抑えられるケースも珍しくありません。

また、外部への排水経路を確保できないマンションやアパートなど、ドレン排水工事に対応していない物件に住んでいる場合は、エコジョーズを設置できないことがあります。エコジョーズの設置可否がわからない場合は、事前に業者や管理会社に相談しましょう。

エコジョーズとエコキュートの違い

エコジョーズとエコキュートの大きな違いは、湯沸かしに使うエネルギーの種類です。エコジョーズはガスを使用してお湯を沸かしますが、エコキュートは電気を使用します。

エコキュートは、空気中の熱を吸収して圧縮・高温化し、集めた熱を水に伝えることで、少ない電気でも効率良くお湯を沸かすことができます。夜間にお湯を沸かして溜めておくため、夜間の電力料金が安いプランに加入すれば電気代を大きく削減できる可能性があります。

ただし、設置時の初期費用が高くなりやすい点や、エコジョーズとは異なり設置に広いスペースが必要な点はデメリットです。タンクにお湯を溜めてから給水する貯湯式のため、大量にお湯を使うと湯切れする可能性もあります。

まとめ

エコジョーズは、初期費用やメンテナンスにコストがかかりやすい点や、ガス使用量が少ない家庭では大きな節約効果を得られにくい点がデメリットです。

一方、ガス使用量が多い家庭ではガス代を大きく削減しやすい点や湯切れする心配がない点、場所を選ばず設置できる点はメリットです。

エコジョーズの導入を検討している方は、メリットとデメリットの両方を理解して判断してください。

なお、エコジョーズの仕組みが条件にマッチしない場合は、同じく省エネ性能が高く、電気でお湯を沸かすエコキュートを検討するのもおすすめです。

クラシアンでは、エコキュートの設置も行っています。まずは無料のお見積りからお気軽にご相談ください。

無料のお見積りはこちらから

※この記事に含まれるデータは、公開時点のものであり、価格やサービス内容が変更されている場合があります。詳しくは最新の情報をご確認ください。
※本サービスが提供する情報の具体的な利用に関しては、利用者の責任において行っていただくものとします。