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エコキュートの交換や設置にかかる費用はいくらくらい?
【クラシアン】省エネ給湯器「エコキュート」の設置や交換にかかる、本体価格や工事費用など予算の目安をご紹介します。空気の熱を利用して効率よくお湯を沸かす、環境にやさしいヒートポンプ方式の仕組みや、エコキュートのメリット・デメリットも併せて解説します。
目次
エコキュートの仕組みと特徴
エコキュートの大きな特徴は2つあります。1つは少ない電気でお湯を沸かす「ヒートポンプ式」であること、そしてもう1つは作ったお湯を貯めておく「貯湯式」であることです。
【特徴1】効率的にお湯を沸かす「ヒートポンプ式」の仕組み
気体は圧縮すると温度が上がり、急に減圧すると温度が下がります。ヒートポンプ式ではこの基本原理を利用し、空気の熱を利用してお湯を沸かしています。
《ヒートポンプのシステム》
- 空気熱交換器が大気中の熱を取り込み、自然冷媒(CO2)が吸収
- 熱を吸収した自然冷媒はコンプレッサーで圧力をかけられ、高温になる
- 高温化した自然冷媒の熱を水熱交換器で水に伝え、お湯を作る
- 作られたお湯は貯湯ユニットに貯められ、給湯に使用
- 水熱交換器で水に熱を奪われた自然触媒は減圧(膨張)されて低温に
自然冷媒は自然界に存在する物質で可燃性や毒性などがなく、高温沸き上げに適しています。
【特徴2】作ったお湯を貯めておく「貯湯式」
ヒートポンプで沸いたお湯は、エコキュートの貯湯タンクに貯められます。貯湯タンクにヒーターなどはなく、貯まったお湯は断熱材により魔法瓶のように保温されています。
貯湯タンク上部にお湯・下部に水・中間に混合層があり、お湯と水が混ざることはありません。家庭内でお湯を使用すると、貯湯タンクの下部からタンク内に水が給水され、押し上げられたお湯が上部から給湯されるのです。
使用する時にお湯を沸かすガス給湯器と違い、すでにお湯が作られて貯められているので、家庭内の複数箇所で同時にお湯を使っても温度が下がったり湯量が減ったりするような影響を受けることはありません。
また、エコキュートには学習機能があるため、自動運転(おまかせ)にしておけば基本的にお湯切れの心配もありません。
エコキュートを設置するメリット
給湯器をエコキュートに切り替える最大のメリットは、ガスや灯油といった給湯用の燃料を使用しなくなることです。特にLPガスや灯油からエコキュートに切り替える場合は、光熱費が低減されるだけでなく燃料を補充する手間・負担からも解放されるため、大きなメリットを感じるケースが多いようです。
しかもガスや灯油を燃焼させないので空気がクリーン。CO2排出量を低減し、地球温暖化防止のサポートにもつながります。
さらに、電力会社は夜間の電気料金を昼間の約1/3に抑えた割安な料金プランを用意しています。その時間帯をうまく活用することで、都市ガスからの切り替えでも給湯光熱費をカットすることが可能です。エコキュートは高効率でお湯を沸かすため、電気エネルギーだけでお湯を沸かしていた電気温水器と比べても電気代の大幅ダウンが期待できるでしょう。
なお、エコキュートを新たに設置する場合、深夜電力での割引を活用するためには事前に電力会社への申請・確認が必要となります。
また、エコキュートは低騒音設計なので、その運転音は図書館程度の静けさ。ただし夜間に稼働させることを考えると、設置場所は寝室の横を避けるなどの配慮が必要になります。
エコキュートの設置にかかる費用
エコキュートの設置には、商品価格(本体および付属品の費用)と工事費用の2つがかかってきます。
商品価格(本体および付属品の費用)
エコキュート商品価格は、一般的に「貯湯タンク」「ヒートポンプ」「リモコン」の3つが含まれます。この3点セットでタンクの容量が370リットル(3~5人向け)のタイプであれば、約40~60万円というのが一般的ですが、価格は取り扱う店舗や希望する機種・容量等によって異なります。
工事費用
新たにエコキュートを取り付ける場合、基礎工事や配管工事、既設給湯器の撤去など、さまざまな工事が必要となります。
《基礎・水道工事費用》
新設の場合、一般的に合計で15~20万円程度です。ただし居住地域の水道の状況やエコキュート設置場所の地盤などの状況、施工業者によっても違いがあるため、正確には事前見積もりで確認しましょう。
工事の内訳は下記の通りです。
工事内容 | 新設 | 交換 |
---|---|---|
基礎工事 | ● | – |
オイルタンクの移設 | 必要があれば | – |
既設給湯器の処分撤去 | ● | ● |
貯湯ユニットとヒートポンプの設置 | ● | ● |
配管工事 (ドレン排水管・追い焚き配管・給水給湯管) |
● | ● |
浴槽循環口の設置 | – | ● |
合計 | 15~20万円 | 7~10万円 |
※設置場所へのエコキュートの搬入が難しい場合、クレーン付トラックで吊り上げる必要があり、別途特殊運搬費がかかります。
《電気工事費用》
電気工事にかかる費用は、エコキュート本体とブレーカーとの距離や回路の数によっても違ってきます。一般的な下記の工事内容で、総額は6~15万円程度になります。
工事内容 | 新設 |
---|---|
ブレーカー工事 | ● |
配線工事 | ● |
分電盤の交換・幹線の張替 | 必要があれば |
電力会社への申請代行 | 必要があれば |
合計 | 6~15万円 |
エコキュート設置の流れ
エコキュート設置工事の流れをご紹介します。
(基礎工事にコンクリートを流し込む場合の例)
《1日目》
- エコキュートの設置場所の確認・決定
- 基礎の正しい位置を測定し、仮枠を設置
- コンクリートを流し込み、保護して乾かす
《2日目》
- 既設のガス給湯器の取り外し
- エコキュートを搬入、ヒートポンプを設置
- 屋内(キッチン・浴室)にリモコンを設置
- 配管工事
- 貯湯タンクを設置
- 幹線引き込み工事
- ブレーカー・分電盤の交換
- 設置完了、試運転
エコキュートの設置について・まとめ
効率よくお湯を沸かす「ヒートポンプ方式」で、環境に優しいエコキュート。毎月の給湯費の削減が期待できる給湯器ですが、初回の設置には少なくない費用がかかります。 水道・電気の配管・配線状況などにより工事にかかる費用は大きく異なり、その目安は下記の通りです。
- 商品価格:約40~60万円
- 工事費(※通常搬入の場合)
- ◆交換工事(エコキュートからエコキュート)
搬入・撤去処分費込で7~10万円位 - ◆変更工事(石油給湯器やガス給湯器からエコキュート)
搬入・撤去処分費込で7~10万円位+別途5~10万円位
初期費用はかかるものの、長い目で見ると環境と家計に優しいエコキュート。省エネや光熱費の節約を考えるなら、交換を検討してみてはいかがでしょうか?
水まわりのプロであるクラシアンでは、高い技術力を持つプロが安全にエコキュートを設置いたします。ご相談や疑問点などがあればお気軽にお問い合わせください。お見積もりは無料です。
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※当サイト掲載のエコキュートの販売価格に含まれる標準工事は、エコキュートからエコキュートへの交換です。その他の給湯器からエコキュートへの交換工事についてはお見積もりさせていただきます。
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