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浴室乾燥機とは?電気代の目安と後付けのための工事費用・注意点をご紹介
浴室乾燥機は、衣類乾燥や浴室乾燥に役立つ便利な設備機器です。この記事では、浴室乾燥機の基本的な仕組みから、電気代の目安、後付け工事の費用や注意点まで詳しく解説します。

雨の日や花粉の季節でも、浴室乾燥機があれば快適な室内干しが可能です。浴室乾燥機は既存の浴室に後付けできることも多く、「我が家にも設置したい」と考える方も増えています。
この記事では、浴室乾燥機の基本的な仕組みから、電気代の目安、後付け工事の費用や注意点まで詳しく解説します。浴室乾燥機の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
浴室乾燥機とは?
浴室乾燥機はどのような使い方がおすすめ?メリットや注意点、電気代を節約するコツも併せてご紹介!|マンション暮らしガイド|長谷工の住まい
浴室乾燥機は、浴室を快適に保つための設備です。主な機能は、浴室内の空気を電気ヒーターで加熱し、温風として循環させることで衣類乾燥や浴室乾燥を行うことです。
浴室乾燥機の仕組みは大きく2つのシステムで構成されています。ひとつ目は浴室内の空気を吸引してヒーターで温め、再び室内に送り込む「循環システム」、湿気を外部へ排出する「換気システム」です。
この2つのシステムが連動し、衣類から蒸発した水分を効率的に排出しながら、温風による乾燥を行います。
また、多くの機種には湿度センサーが搭載されており、浴室内の湿度に応じて自動で運転を制御します。乾燥の進行状況を検知し、最適なタイミングで運転モードを切り替えることで、効率的に衣類を乾燥させることが可能です。
天候や時間を気にせず室内干しができる便利な設備として評価され、新築やリフォーム時の採用が増えています。
浴室乾燥機の種類
浴室乾燥機は希望する機能や使い方に合わせて選ぶことになりますが、自宅のお風呂タイプや構造によって設置できる種類が異なります。専門的な知識が必要なので、プロに希望を伝えて提案してもらうのがスムーズです。
以下では、基礎知識としてタイプごとの違いをご紹介します。
熱源:電気式/ガス式(ガス温水式)
設置時のコストが抑えられるのは電気式です。オール電化住宅に適したタイプや、エネルギー効率に優れたヒートポンプタイプもあります。一般的にイニシャルコスト(設置費用)は電気式の方が安く、ランニングコストはガス式の方が安いとされています。
電気式は温風を利用した乾燥方式のため、エアコンの暖房機能と似た仕組みです。温まるまでに時間がかかるため大量の洗濯物を乾かすのには向きません。ガス温水式はパワフルなので、電気式よりも短時間で洗濯物が乾きます。長く使用する、あるいは洗濯頻度・部屋干し頻度が高いご家庭には、ガス式がおすすめです。
ただし、プロパンガスの場合はランニングコストが高くなるので注意しましょう。
設置方法:天井付けタイプ/ビルトインタイプ/壁掛けタイプ
既存の換気扇を外して浴室乾燥機を後付けするケースで多いのは、天井付けタイプです。ビルトイン(天井埋め込み)タイプは空間をすっきりさせられますが、新築時やユニットバス全体のリフォーム時に多く採用されています。
ダクトを通さない壁掛けタイプも後付けに適していますが、設置位置などにより後付けできない場合もあるので専門業者に確認してもらいましょう。
機能:衣類乾燥/暖房/ミストサウナなど
洗濯物を乾かすためだけに導入するのであれば、衣類乾燥機能があれば十分です。しかし、ミストサウナ機能があればバスタイムがより快適なものになり、浴室暖房機能があればシニアのヒートショック防止に役立ちます。
あまりに多機能なモデルを選んでも使いこなせなければ無駄になってしまうため、機能はライフスタイルや設置目的に応じて選びましょう。
その他:浴室タイプと広さ
浴室乾燥機は「ユニットバス(システムバス)/在来工法」「一戸建て/集合住宅」「1坪/1.5坪」と、お風呂のタイプによってそれぞれ仕様が異なります。自宅に後付けできるものはどれなのか、専門業者と相談しながら検討を進めましょう。
浴室乾燥機の電気代の目安
浴室乾燥機は、最も使用頻度の高い「乾燥」機能を使用した場合、1時間あたり約37円~62円の電気代がかかります。電気代の計算は、消費電力(1200W~2000W)と電気料金単価から算出できます。
一般的な使用例として、洗濯物の量が少ない家庭で1日3時間使用すると、1日あたり約96円、1ヶ月(30日間)継続して使用した場合の電気代は、約2,880円になる計算です。
実際の電気代は、季節や洗濯物の量、浴室の広さなどの条件で変動します。ただし、オール電化住宅での使用や、電気料金の安い時間帯に利用すれば、電気代を抑えることができます。
利用時間帯の選択や洗濯物の量の調整など、効率的な使用方法を工夫すれば、ランニングコストの大幅な削減が期待できるでしょう。
浴室乾燥機を後付けできる?
浴室乾燥機は、既存の浴室に後付けで設置が可能です。ただし、設置可否は浴室の構造や天井裏のスペース、住宅の形態によって大きく変わってきます。以下では、後付けが可能なケースと困難なケースを詳しく解説します。
浴室乾燥機が後付けできないお風呂
浴室乾燥機が後付けできないお風呂は、以下の通りです。
- 設置場所が平らではない
- 設置場所が照明器具に近いなど、十分なスペースがない
カーブを描いた天井や凹凸のあるデザインが施された場所には、浴室乾燥機を設置することはできません。また、既設の浴室乾燥機を設置するには40cm四方程度のスペースを確保しつつ、照明器具と近づきすぎないことが求められます。
浴室乾燥機が後付けできるお風呂
浴室乾燥機が後付けできるお風呂は、以下の通りです。
- お風呂の天井に換気扇と点検口がある
- お風呂の天井に凹凸や湾曲がなくフラット
- 換気扇の位置に40cm四方程度のスペースがある
浴室乾燥機の設置には、電気配線と換気ダクトが必要です。もし現在のお風呂に換気扇があるなら、既にその2つが備わっているということです。既設の電気配線と換気ダクトを活用して換気扇の位置に取り付ければ、大規模なリフォーム工事をしなくても浴室乾燥機を後付けできます。
ただし、今のお風呂に換気扇がなく、窓を開けて換気している場合や天井に点検口がない場合でも、新たに穴を開けて電気配管工事や換気ダクト敷設工事を行うことで設置できるケースもあります。
天井ではなく壁に換気扇があり、天井に点検口がない場合も、位置やスペースによっては浴室乾燥機への交換が可能です。
いずれも構造的・予算的に実現が可能かどうかは、専門業者に判断してもらいましょう。
浴室乾燥機の後付けにかかる費用の目安
後付け工事の内容は設置条件などにより大きく変わるため、必ず事前に専門業者に現場を見てもらい、見積もりを取って判断する必要があります。
一般的な浴室乾燥機本体のメーカー希望小売価格は、10万~15万円前後です。全国展開しているなど多くの取引実績がある業者であれば、スケールメリットで安く仕入れられるため、それよりも安価に提供してもらえる可能性があるでしょう。
浴室乾燥機のことも、水まわりのプロであるクラシアンのスタッフにご相談ください。
※この記事に含まれるデータは、公開時点のものであり、価格やサービス内容が変更されている場合があります。詳しくは最新の情報をご確認ください。
※本サービスが提供する情報の具体的な利用に関しては、利用者の責任で行っていただくものとします。
浴室乾燥機を設置する際の注意点
本体価格だけでなく、工事の内容によって作業料金も大きく変わります。後から「こんなにかかるとは思わなかった」とならないために、事前に注意すべきポイントをチェックしておきましょう。
分電盤の空き状況
浴室乾燥機はコンセントを差すのではなく、分電盤から直接電源を取ります。既設の換気扇から浴室乾燥機に交換する場合、分電盤に空きがあるかどうかを確認しましょう。
分電盤には、家全体の大きなブレーカー(主幹ブレーカー)の他にいくつもの小さなブレーカー(分岐ブレーカー)が並んでいます。その右端に使用されていない分岐ブレーカーがあれば、電源の空きがあるということです。空きがない場合は増設工事が必要です。
換気口の数
集合住宅などのお風呂の換気口は、構造的にトイレや洗面所の換気口と共有している場合も珍しくありません。共有する部屋の数に合わせた機器を選ぶ必要があり、対応している数が増えるほど費用が高くなります。
まとめ
浴室乾燥機は、空気をヒーターで加熱して循環させ、衣類乾燥や浴室乾燥を行う設備機器です。機種選びでは、電気式とガス式の熱源、天井付けやビルトインなどの設置方法、必要な機能を比較しながら検討しましょう。
設置にかかる費用は、本体価格と工事費を見込んでおく必要があります。
後付け工事の可否は、浴室の構造や天井裏のスペース、住宅の形態によって変わってきます。工事前には、分電盤の空き状況や換気口の数などの設置条件を満たしているかどうか、専門業者に確認してもらいましょう。
クラシアンでは、浴室乾燥機の設置や交換も行っています。浴室乾燥機の導入を検討している方は、無料のお見積もりからお気軽にお問合せください。
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